秋葉の宝

秋葉区は里山に包まれた地域。
そして里山は人の手が入った自然です。

隣人を思いやる成熟した大人のように、
自然と人との関係を磨き続ける。

秋丘陵には、里山を磨き続ける人がいます。
その姿は、秋葉の宝です。

人は自然

人は自然の一部です。
地球に人がいなくなっても自然は残りますが、
地球に自然がなくなると人は生きるのが難しいかもしれません。

『里山』という言葉は、『人里に接した森林』といった意味の使われ方をします。
日本は国土のおよそ3分の2が森林ですので、その意味では、
日本は『里山の国』と言えるかもしれません。

かつての共生

里山の国で、長く日本人は里山の木々や落ち葉などを生活資材とし、
里山の動植物を食料とし、集団での営みを行ってきました。
里山は、人びとが利用する事を通して維持管理された自然であり、
人の生活と一緒に持続する生態系を持った、人と自然の共生のシステムでした。

現代では、皆が自然を意識しなくても充分な生活ができるようになりました。それに伴い、里山と人の関係は薄れ、共生のシステムは綻び始めています。

消えつつある中で輝く

「里山」とは近年になって使われるようになった言葉ですが
共生のシステムとしての『里山』は消えつつあります。
『里山』とは消えつつある中で輝いている言葉でもあります。

その輝きは、消えつつあるから感じる、
希少な光かもしれませんし、
今も身近にある事で心を灯す、
磨き続ける事のできる光かもしれません。